LookupDispatchAction

dispatchアクションの選択にはよくボタンが使われますが、他言語サポートのアプリケーションなどでは、ユーザのロケールによってボタンのラベルが違ったりするので問題がでてきます。 例えば英語と日本語をサポートしているサイトのフォームでは、ボタンがdeleteだったり消去だったりするわけです。 そんな場合に役立つのが、Struts1.1からできたLookupDispatchActionです。
action-mappingはDispatchActionと同じです。

<action path="/recordAction"

   type="app.RecordLookupDispatchAction"

   name="recordForm"

   scope="request"

   input="record.jsp"

   parameter="method"> ←methodという名前でパラメータの受渡しをします。

   <forward name="success" path="confirm.jsp"/>

</action>

methodという名前のパラメータでアプリケーションリソースでマッチするキーを見付けます。 例えば、ApplicationResources.propertiesファイルに↓このようなラインがあります。

button.create=Create

button.delete=Delete

button.update=Update

また、ApplicationResources_ja.propertiesファイルには、同じようなラインが日本語で設定されています。

button.create=追加

button.delete=削除

button.update=変更

JSPファイルには下のようなボタンを作成します。

<html:form action="/recordAction">
   <html:submit property="method">

      <bean:message key="button.create"/>

   </html:submit>
   <html:submit property="method">

      <bean:message key="button.delete"/>

   </html:submit>
   <html:submit property="method">

      <bean:message key="button.update"/>

   </html:submit>
</html:form>

ユーザのロケール設定により、ボタンのラベルが"create"だったり、"追加"だったりするわけです。
そしてDispatchActionの時のように各メソッドを作成するんですが、その前にインプリメントしないといけないのが、getKeyMethodMapです。

protected Map getKeyMethodMap() {

   Map map = new HashMap();

    map.put("button.create", "create");

    map.put("button.delete", "delete");

    map.put("button.update", "update");

    return map;

}
public ActionForward create (

          ActionMapping mapping,

          ActionForm form,

          HttpServletRequest request,

          HttpServletResponse response)

   throws Exception {...}
public ActionForward delete (

          ActionMapping mapping,

          ActionForm form,

          HttpServletRequest request,

          HttpServletResponse response)

   throws Exception {...}

...

これで、ユーザのロケール設定が何であろうと、ボタンのバリューが日本語であろうと、正しいメソッドが選択されます。
マッチしないキー(例えば上の例で"add"など)がパスされた場合はexceptionになります。また、同じキーが2つ以上ある場合は、最初に見付けられたものが使われます。